脱走カメが帰ってきた①

亀の脱走はよくある話です。
亀の逃げ足は速く、とても賢いです。逃げ道はどこかどうやったら遠くへ行けるか脱走したくなったら常日頃よく考えて行動するようになります。

我が家の亀も複数脱走してしまいました。わずかの隙にいなくなったカメ、何とかしてエリア外に出た亀、色々です。脱走してすぐでしたら、近くを壁沿いに探してみてください。クサガメは壁に沿って歩く習性があるので見つかる可能性があります。

我が家のめっちもある日脱走して見つけられませんでした。懐いていてもオスなので秋になると脱走したくなるのです。ある日の朝、みたら庭の亀池はもぬけの殻でした。愕然としました。まわりを探しても呼んでも出てきません。我が家と近所には仕切りがほとんどなく、周辺は田んぼと小川だらけです。探しつつも諦めるしか選択肢がなくなりました。念のため庭の柵は取り払っておきました。

その日から1週間が経ち、2週間が経ちました。よく亀は人間に懐かないという人もいますが、私達は仲良しでした。朝晩、早起きしてお出迎えとお見送り、遅寝までなっても帰りを待って出迎えてくれる亀ですから。見てないと鳴いて駆け寄ってくれる亀ですから。

脱走して1か月経過した頃の朝です。池を見ると見慣れたシルエットをした頭が出ているのが確認できました。我が家のめっちです!こちらを認識するとバシャバシャと駆け寄ってきます。いつものように頭に指を置けるし、置いたら興奮してガッガッとカエルのように勢いよく鳴くではありませんか!

残念ながらめっち以外の亀は家に帰ってきたことがありませんが、この亀だけは例外です。餌が楽にもらえてもともといたエリアが気に入っていることもきっとあるでしょう。彼女が見つからなかったのかもしれません。また、土地勘がなければ帰ってこれません。
私達はいつも通りの生活に戻りました。


戻ったはずでした。が、

この先この脱走事件があと数回繰り返されることをこの時はまだ知りませんでした。



コメント

人気の投稿